どもっ。
昨今の日本では、若い世代の年金額の減少、老後2,000万問題など、お金に関する問題が浮き彫りになってきましたよね。
今や老後のお金は自分で用意する時代とも言われ、様々な投資に注目が集まっています。
この記事では、知識がなくても株式投資を始めるために何をするばいいのかをご紹介します。
- 資産形成を意識し始めた
- 投資を始めてみたい
- 投資って何から始めればいいかわからない
- 老後2,000万問題の解決策を知りたい
といった方は是非ご覧ください。
本題に入る前に前提条件として、
- 投資期間は長期(15〜20年以上)
- インデックス投資を検討(全米や全世界の投資信託)
というのが条件となってきます。
※インデックス投資とは、米国全体、世界全体など市場全体にマルっと投資する手法を言います。
かなり資産形成初期の方向けの記事になります。
1.証券口座とクレジットカードを申し込む
証券口座とポイントの貯まるクレカに申し込もう
投資を始める第一歩として、証券口座を申し込みましょう。
さらに各証券口座で使えて、ポイントも溜まるクレジットカードも申し込みます。
オススメの証券口座とクレジットカードの組み合わせは、
- 楽天証券、楽天カード
- SBI証券、三井住友カード ゴールド(NL)
- マネックス証券、マネックスカード
- auカブコム証券、au PAYカード
この4つです。
これらの組み合わせは、投資商品を購入する際に、クレジットカードで決済を行うと、購入金額に応じてポイントが還元され大変お得です。
オススメなのは使用している経済圏にもよる
4つの選択肢の中で、すでに使用しているクレジットカードがある場合、それに対応する証券口座を選んで構いません。
特に楽天経済圏やau経済圏に属しているならば、証券口座単体でのポイント還元だけでなく、付随するサービスでのポイント還元率が上がるためです。
選び方の基準
クレジットカード(証券口座)を選ぶ指標として、
- 年会費
- 投資商品購入時のポイント還元率
- 投資商品保有での獲得ポイントの有無
- 通常使用時のポイント還元率
- 獲得ポイントの使いやすさ
- 証券会社以外のサービス(経済圏)とのバランス
などが考えられます。
簡単に以下にまとめますので参考にしてください。
楽天カード (楽天証券) | 三井住友カード ゴールド(NL) (SBI証券) | マネックスカード (マネックス証券) | au PAYカード (auカブコム証券) | |
年会費 | 0円 | 5,500円 条件達成で0円 | 550円 条件達成で0円 | 1,375円 条件達成で0円 |
投資商品購入時 ポイント還元率 | 0.5% (月5万円まで) | 1% (月5万円まで) | 1.1% (月5万円まで) | 1% (月5万円まで) |
投資商品保有での 獲得ポイント | 最大2,090 ポイント | 0.02~0.25% (年率) | 0~0.08% (年率) | 0.05~0.24% (年率) |
通常使用時 ポイント還元率 | 1% | 0.5% | 1% | 1% |
ポイントの 使いやすさ | ○ | ○ | × | ○ |
経済圏との相性 | ○ | × | × | ○ |
ゼロからならSBI証券が無難
どの経済圏にも属していないのであれば、SBI証券と三井住友カード ゴールド(NL)が無難かと思います。
ポイント還元は、改悪の方向に進みますので、意識しすぎることは無いと思います。
つみたてNISAもついでに申し込む
証券口座開設時に、つみたてNISAの開設もついでに行っておくと、本格的に投資を始める際にスムーズに進みます。
2.ポイント投資を開始
クレジットカードで貯まったポイントで投資商品を購入しよう
クレジットカードを使うとポイントが貯まると思います。
そのポイントを使用して、投資商品を購入しましょう。
はじめは少額で構いません。
このポイント投資の目的は、『投資の感覚をつかむため』です。
株式市場がどのように動いて、どのようにお金が増減するのかがわかります。
本格的に投資を行っていくときに必ず役に立ちます。
3.収支の把握
なぜ収支把握をするのか
収支の把握は、資産形成を行うための必須項目です。
毎月の収支が赤字続きでは、投資にお金を回す余裕はありませんよね。
ざっくりで構わないので、毎月いくらのお金が入ってきて、いくらのお金が出ていくのか把握しておきましょう。
収支の把握はクレジットカードを使うのが楽チン
日々の支払いを全てクレジットカードで行いましょう。
何にいくら使ったのか支払明細にすべて記録されるので、支出の把握が一気にできてしまいます。
収入は、給料明細を見るだけです。
家計簿を活用しよう
より細かく収支を把握したいのならば、家計簿をつけましょう。
家計簿と言えばノートに手書きをイメージされる方が多いと思います。
しかし、今ではアプリで簡単に家計簿をつけることができます。
4.生活防衛資金を貯める
生活防衛資金とは?
生活防衛資金とは、『何かあったときに、仕事をしなくても生きていけるお金』のことを言います。
生活防衛資金は基礎生活費6か月分貯めよう
収支の把握ができていれば、月の生活費が確認でき、その中でも最低限の生活に必要なお金を基礎生活費と言います。
生活防衛資金は、家族状況や生活環境で大きく変わります。
最低でも基礎生活費の3か月分、多くて2年分と言われています。
個人的には、基礎生活費の6か月分あればひとまず安心かなと思います。
5.支出の最適化
固定費を見直そう
生活防衛資金を貯めるためには、固定費の見直しが最も効果的です。
- 家賃を抑える
- 通信費を安いプランに乗り換える
- 不要な保険を解約し、より安い保険に乗り換える
- 不要なサブスクを解約する
この辺りから取り掛かるのがおすすめです。
月数千円の固定費の削減が、年間だと数万円の節約になります。
固定費の削減で浮いたお金を、貯蓄や投資に回していきましょう。
6.月々投資に回せる金額の確認
貯蓄と投資のバランスを考える
生活防衛資金が貯まってきたら、月々投資に回せる金額を確認しましょう。
余剰資金を全て投資に回すのではなく、貯蓄に回していくことも忘れてはいけません。
○年後に子供の教育費で△△万円必要と分かっているならば、貯蓄でも備える必要がありますよね。
そのため、月の貯蓄と投資のバランスは確認しておきましょう。
投資資金は固定費としておく
月々の投資資金は、固定費として計上しておくと何かと便利です。
本格的に投資を開始していくと、毎月自動で積立投資をしていくことになります。
そのため、投資資金は毎月固定で出ていくと考えておけば、家計管理もしやすくなります。
7.リスク許容度の確認
リスク許容度とは
投資資金がマイナスになった場合、どれくらいまでなら耐えられるかという度合いと考えてよいでしょう。
この度合いは個人の状況によって大きく異なります。
家族構成、年齢、投資期間、年収、資産、経験、知識、性格などなど要因は沢山あります。
リスク許容度はどれくらいか?
リスク許容度を具体的な数字で表すことは難しいですが、基準として、
下落局面でも穏やかな日常が送れるか
ということを意識しましょう。
投資をしていると、上昇局面ばかりではありません。
資産が減っていく局面は必ずあります。
そんな局面で焦って売る、売らないと生活に支障が出る。
そのような状態はリスクの取りすぎなので、一度リスク許容度を見直しましょう。
8.基礎知識のインプット
なぜ勉強が必要なのか
個人的に長期のインデックス投資では、あまり専門的な知識は必要ないと思っています。
下落局面において、何も気にすることなく投資し続けられる人はいいですが、売ってしまったほうがいいのか、投資をやめたほうがいいのか、色々と不安に思う人もいますよね。
なので、このまま投資し続けてよいかの知識は最低限勉強しておく必要があると思います。
投資期間が長期に及ぶと、一度はコロナショックや、リーマンショックなどの大暴落に遭遇することがあるはずです。
このような事態になったとしても、このまま投資し続けられると判断できるよう、勉強して知識を蓄えておきましょう。
9.本格的に投資開始
NISA、iDeCoを活用しよう
投資をしていると気になってくるのは『税金』です。
投資で得た利益には、金融所得課税というものが掛かり、約20%税金として持っていかれます。
この税金を、ある条件下で一部免除される制度が、NISAとiDeCoです。
この制度を活用すると、通常の投資より税金分がお得に運用できます。
つみたてNISAの満額を目指そう
つみたてNISAは、20年間、年間40万円まで新規投資ができ、運用益などが非課税となる制度です。
毎月だと33,333円まで、投資商品に積み立てることが可能です。
100円からでも、1,000円からでも構わないので、投資を開始して、まずは、つみたてNISAの非課税枠を満額利用できることを目標としましょう。
iDeCoの満額を目指そう
iDeCoは、個人型確定拠出年金と言われるものの略称です。
iDeCoも、つみたてNISAのように、毎月一定金額を投資商品に積み立てていきます。
積立金額は、自営業、会社員、公務員、主婦(夫)など状況に応じ変化します。
積立期間は60歳までで、60歳以降に引き出すことができます。
同時に60歳になるまで引き出せないことを意味します。
しかし、老後資金の備えとしては最適解のひとつなので、こちらも満額利用できることを目標としましょう。
老後2,000万問題はつみたてNISAとiDeCoで解決
つみたてNISAとiDeCoの満額の積立金額は、少ない方でも45,000円程度あると思います。
つみたてNISAとiDeCoを満額積立できて、投資期間が20年以上確保できるのであれば、老後2,000万問題はこれだけで解決です。


これはシミュレーションになりますが、優良な投資商品に投資していれば、十分達成可能な数字となっています。
10.いつもの日常に戻る
投資していることを忘れよう
つみたてNISAやiDeCoでは、基本は毎月ほぼ自動的に積立を行なってくれます。
そのため、日々の株価の値動きに一喜一憂することなく生活しましょう。
運用に関して、特に何もしなくていいのが、長期のインデックス投資の最大のメリットとなります。
投資していることを忘れていてもいいレベルです。
おわり
この記事では投資の始め方の流れを書きました。
皆様の投資を始めるきっかけ、参考になれば嬉しいです。
私もまだまだ勉強中の身ですので、一緒に学んでいければと思います。
ではまた。
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