どもっ。
2022年2月1日、楽天証券よりショッキングなニュースが発表されました。
楽天証券の改悪です。

※画像等公式サイトより使用しています。
ご存じの方も多いと思いますが、一言で言えば、『クレカ決済のポイント還元率が大幅に減額される。』と言う事です。
改めて内容の確認や、対策など検討していきたいと思います。
- 楽天証券を利用している
- 楽天証券から別の証券口座に乗り換えたい
- 楽天証券から別の証券口座に乗り換えるか迷っている
- 別の証券口座について知りたい
興味がある方は是非。
投資初心者に向けての、投資の始め方についてもまとめていますので是非ご覧ください。
通知内容の確認
改悪内容の確認の前に、まずは通知内容を詳しく見てみましょう。
この通知では、
- 投資信託の積立設定時の決済方法に『楽天キャッシュ』が加わる
- 楽天カードクレジット決済のポイント還元率が一部変更される
- 『楽天カード』と『楽天キャッシュ』の併用で10万円までポイント還元の対象となる
といった内容になります。
では順番に詳しく見ていきます。
1.投資信託の積立設定時の決済方法に『楽天キャッシュ』が加わる
これまでの投資信託の積立設定時の引落方法は、『証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)』、『楽天カードクレジット決済』、『その他金融機関』から選択できました。
それに加えて『楽天キャッシュ』での引落も可能となります。
※楽天キャッシュは、オンライン電子マネーという認識でOKです。(オンライン電子マネー「楽天キャッシュ」 (rakuten.co.jp))
スケジュール
開始時期は、6月下旬から積立設定が行えるようになり、8月買付分より決済が行われます。
楽天ポイント還元について
現在
現在の楽天ポイント還元の流れは、
- 『楽天カード』で、『楽天証券』内の投信を購入
となっており、これだけでポイントを獲得できていました。
ポイント還元率は、毎月50,000円まで楽天カードで投信を購入でき、購入額の1%の還元(最大500ポイント)でした。
8月買付分から
8月買付分から、楽天キャッシュ決済で投資信託を購入した場合、
- 『楽天カード』から、『楽天キャッシュ』へチャージ
- 『楽天キャッシュ』で、『楽天証券』内の投信を購入
といった流れになります。
原則としては、『楽天キャッシュ』での投信購入の限度額も50,000円です。
まず、1.の『楽天カード』から、『楽天キャッシュ』へチャージの段階で、チャージ額の0.5%のポイントが還元されます。
今回は50,000円チャージするので、貰えるポイントは250ポイントです。
次に、2.の『楽天キャッシュ』で、『楽天証券』内の投信を購入の段階で、毎月50,000円まで楽天キャッシュで投信を購入でき、購入額の0.5%の還元(最大250ポイント)されます。
しかし、2.は期間限定のキャンペーンのみのポイント還元となっています。
キャンペーン期間は、2022年8月買付分から12月買付分までです。
2023年1月買付分以降は、『楽天カード』から、『楽天キャッシュ』へチャージ分のみの還元となります。
つまり、
- 2022年8月~12月買付分までは、最大500ポイント(還元率1%)獲得
- 2023年1月買付分からは、最大250ポイント(還元率0.5%)獲得
と言う事です。

来年からはポイントが半分になるんだね(泣)
2.楽天カードクレジット決済のポイント還元率が一部変更される
2022年9月買付分から、楽天カードクレジット決済のポイント還元率が一部変更されます。
現在
現在のポイント還元率は、一律100円につき1ポイント(還元率1%)でした。
2022年9月買付分から
2022年9月買付分からは、ファンドの信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料(代行手数料)の違いによって、還元率が異なってきます。
- 代行手数料が年率0.4%(税込み)以上のものは、100円につき1ポイント(還元率1%)
- 代行手数料が年率0.4%(税込み)未満のものは、500円につき1ポイント(還元率0.2%)
となります。
対象ファンド
代行手数料が年率0.4%未満となると、有名な投資信託はほとんど含まれてしまします。
楽天全世界株式インデックスファンド、楽天全米株式インデックスファンド、eMAXISSlim全世界株式(オールカントリ―)、eMAXISSlim米国株式(S&P500)など人気商品が多数含まれます。
ほとんどの方が対象となると思います。
詳しくはこちらでご確認ください。(楽天カードクレジット決済ポイント還元率0.2%対象銘柄一覧(2022年1月末現在) (rakuten-sec.co.jp))

カード決済だとポイント還元率が1/5⁉
3.『楽天カード』と『楽天キャッシュ』の併用で10万円までポイント還元の対象となる
今までは、『楽天カード』で毎月50,000円までポイントが還元の対象とされていましたが、2022年8月買付分からは、『楽天カード』50,000円分に加えて、『楽天キャッシュ』50,000円分も決済が可能となったので、合計で100,000円分がポイント還元の対象となりました。
しかし、先ほども触れましたが、1.では楽天キャッシュが追加されポイント還元率が低下、2.では多くの対象ファンドのポイント還元率が低下となります。
全体的に見るとポイント還元率が大きく低下してしまいます。
楽天キャッシュと楽天カードで毎月100,000円分投資信託を購入した場合
購入ファンドは代行手数料が年率0.4%未満のものとします。
①2022年8月から12月買付分(キャンペーン期間)
楽天キャッシュと楽天カードの最大獲得ポイント(還元率)をまとめると以下のようになります。
楽天キャッシュ | 楽天カード | 合計 | |
ポイント(還元率) | ポイント(還元率) | ポイント(還元率) | |
8月 | 500(1%) | 500(1%) | 1,000(1%) |
9月 | 500(1%) | 100(0.2%) | 600(0.6%) |
10月 | 500(1%) | 100(0.2%) | 600(0.6%) |
11月 | 500(1%) | 100(0.2%) | 600(0.6%) |
12月 | 500(1%) | 100(0.2%) | 600(0.6%) |
➁2023年1月買付分以降(キャンペーン終了後)
楽天キャッシュと楽天カードの最大獲得ポイント(還元率)をまとめると以下のようになります。
楽天キャッシュ | 楽天カード | 合計 | |
ポイント(還元率) | ポイント(還元率) | ポイント(還元率) | |
1月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
2月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
3月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
4月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
5月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
6月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
7月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
8月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
9月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
10月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
11月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
12月 | 250(0.5%) | 100(0.2%) | 350(0.35%) |
①、➁から見えること
表を見てわかると思いますが、大きな減率ですね。
それ以上でも以下でもありません。
大改悪と言われている部分
今回の通知で改悪されたと言われる部分は、やはりポイント還元率が大幅に下がったことです。
今までの1%の還元率から、0.2~0.6%の還元率にまで下がるのですから、大改悪と言えますね。
お知らせの書き方的には、
- 楽天キャッシュが引落方法に追加された
- 最大100,000円までポイント還元対象となった
というポジティブなお知らせを臭わせつつ、
- 全体的に見るとポイント還元率が大幅に下がった
というネガティブな内容のインパクトが大きかったということです。
大改悪への対策
この改悪への考えられるポイント獲得対策は、
- 別の証券口座に移管する
- 投資額を増やし別の証券口座でも投資する
といったところでしょうか。
1.別の証券口座に移管する
別の証券口座に移管する候補先としては、
- SBI証券
- マネックス証券
が挙げられます。
この2つの証券口座は、共にポイント還元率が毎月50,000円まで1%となっています。
※SBI証券は使用するクレジットカードによってポイント還元率が0.5%〜2%まで変化します。
このことから検討する余地はあるかと思います。
2.投資額を増やし別の証券口座でも投資する
この方法は投資余力が十分にある人向けになります。
- 楽天証券はそのまま継続し、ポイント還元対象の100,000円まで増額
- SBI証券とマネックス証券で、それぞれ毎月50,000円投資し、ポイント還元を狙う
この方法があります。
毎月の合計投資金額が200,000円で、ポイント還元が1,350ポイントとなります。(楽天証券のキャンペーン終了後)
ただ、毎月の投資額がかなり多いので現実的ではありませんね。
今回の改悪に対する私の対応
私も楽天証券を使用しているので、今回の改悪は非常にショックです。
しかし、今年中はまだ、ポイント還元率が50,000円までは1%なので、暫くは様子見するつもりです。
様子見しようと思う理由は
- ポイント還元はあくまでもおまけと考えて割り切る
- 他の証券口座も改悪していくのではないか?
- つみたてNISAの移管に制限がある
とこのようなことが挙げられます。
ポイント還元はあくまでもおまけと考えて割り切る
楽天証券で投資しているファンドは、10年20年の長期投資を前提としています。
また、投資している商品自体は非常に良い商品だと思っています。
10,20年経てば、逆に改悪しないほうがおかしいと思い、ポイントはおまけ程度に考えるのがいいのではないかと思います。
他の証券口座も改悪していくのではないか?
ポイント還元の制度は、楽天証券に続き、SBI証券、マネックス証券が後を追う形でスタートしました。
このことから、他社の動向次第で、今後は改悪も後を追うのではないかと思います。
改悪のたびに乗り換えていくのも手間です。
つみたてNISAの移管に制限がある
つみたてNISAでは、年に一度しか移管できないという縛りや、移管するタイミングにも制限があり、移管に時間を要します。
一言で言ってしまえば面倒くさいというのが本音です。
移管するには総合的な判断を
今回の改悪を受けて、楽天証券から離れていく方はいるでしょう。
しかし、ポイントのために投資をしているのではないという事を肝に銘じておかなければいけません。
投資商品の良さ、サイトの使いやすさ、楽天経済圏の恩恵など、総合的に判断する必要があります。
おわり
今回は、楽天証券の改悪について書きました。
今回の一件で、楽天から離れる人がいると思います。
私は、移管するのがダメ、移管しないのはダメとは言うつもりはありません。
移管する、しないは、各々の環境や価値観によって自分で決めることだと思います。
この記事が皆様のお役に立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。
コメント