どもっ!
国家資格でもある第一種衛生管理者の勉強時間、おすすめのテキストと勉強方法について書いていきます。
この資格試験の難易度は、それほど高くありません。
独学での合格が十分可能で、昇給や昇進に役に立つと思っているので、効率よく合格したいですね。

この資格は2019年に取得したので、具体的にお話ししますね~
結論から言えば過去問をやりこむのみです。
それでは詳しく説明していきます。
試験範囲
第一種衛生管理者については以前の記事を読んでもらえれば、詳しく説明しています。
上記の記事にも書いてますが、第一種衛生管理者の試験内容と出題数、配点は以下のようになっています。
試験範囲 | 出題数(配点) |
労働衛生(有害業務に係るもの) | 10問(80点) |
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) | 7問(70点) |
関係法令(有害業務に係るもの) | 10問(80点) |
関係法令(有害業務に係るもの以外のもの) | 7問(70点) |
労働生理 | 10問(100点) |
試験時間は3時間、合格基準は60%以上です。
ただし、各試験範囲ごとに40%以上得点していなければ、その時点で不合格となってしまいます。
勉強時間は?
一発合格を目指すのであれば、3カ月程度の勉強期間を確保しておきたいですね。
1日1時間ちょっとの勉強を3カ月間で、おおよそ100時間といったところでしょうか。
これは予備知識ほぼゼロの私が勉強に費やした時間です。
100時間あればゼロスタートからでも、十分合格できると思います。
もちろん勉強時間がより確保できる方や、予備知識が豊富な方であれば、おのずと勉強期間は短縮されます。

他の人は半分くらいの時間で合格している人もいるけど…
おそらく半分くらいの時間でも合格できる人はいるでしょう。
合格するだけなら50~70時間程度でよいかもしれません。
私的には、この勉強時間だと『出題される問題の相性によっては落ちる可能性がある。』と感じました。
確実に合格することに注力するのであれば、100時間が一つの目安になるのかなと思います。
おすすめテキスト
冒頭でも書きましたが、テキストは過去問を用いたものを選びましょう。
各試験範囲で分かれていて、その中でも出題ジャンルごとに分かれているものがおすすめです。
ジャンルごとに勉強していくことで得意不得意がわかってきますし、インプットとアウトプットをバランスよく行えます。
実際に使用したものは、中央労働災害防止協会から出ている『第1種 衛生管理者試験問題集 解答&解説』です。
以下に令和3年度版のリンクを貼っておきます。
令和3年度版 第1種 衛生管理者試験問題集 解答&解説 | 図書 | 中災防:図書・用品 (jisha.or.jp)
この一冊をやりこむのみです。
勉強方法
勉強を始める順番
問題集って1ページ目からやりたくなりませんか?
その気持ちすごくわかります。
しかし、ゼロスタートの方は絶対に1ページ目からやらないでください。
なぜなら、全く知らないところから始めるとモチベーションが保てないから。
全く知らない労働衛生のことや法律のことなんてやる気起きないですよね。
そこで最初に勉強する科目は『労働生理』です。
労働生理は、人体に関する問題が多く出題されます。
中には中学や高校の生物で学んだことも含まれるので、他の科目よりとっつきやすいからです。
なので私は以下のような順番で勉強を進めました。
- 労働生理
- 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)
- 労働衛生(有害業務に係るもの)
- 関係法令(有害業務に係るもの以外のもの)
- 関係法令(有害業務に係るもの)
2.~5.に関しては、労働衛生・関係法令ともに、有害業務以外から始めれば、好みの順番でよいと思います。
問題集の進め方
私は、おすすめしている問題集だけをやりこんで合格しました。
6、7周くらいはやったと思います。
確実に一発合格したかったからです。
なぜ一発合格にこだわったのか?
ここで試験の日程について触れておきます。(お住まいの地域によって勉強の進め方に違いが出てくるためです。)
試験日程
試験を受ける方法は
- 各地方の安全衛生技術センターで受験する
- 各都道府県の出張試験を受験する
この2つです。
1.に関しては月に数回試験を実施しており、何度もチャンスがあります。
各センターで受験できる方は以下のHPで確認してください。
日程(第一種衛生管理者・第二種衛生管理者) (exam.or.jp)
2.に関しては、各センターまで遠くて行けない方のために、出張で試験を開催してくれます。
基本的に試験の実施は年に1回(年に数回実施している都道府県もあります)とまさに一発勝負です。
詳しい日程は 以下のHPで確認してください 。
公益財団法人 安全衛生技術試験協会 (exam.or.jp)
私はもちろん2.に該当し、試験回数も年に1回。
再受験するには、来年まで待つか、近くのセンターまで行くか(一番近くても数時間は余裕でかかります。交通費も結構かかります。)
これが私が一発合格にこだわった理由です。
それでは、確実に合格するために、問題集を周回していく上でのポイントなどを具体的に説明していきます。
1周目
おすすめしている問題集では、過去問を各科目の各ジャンルに分けて掲載されています。
各ジャンルの過去問の後に、それに関する必要知識が要約され書かれているため、過去問を解く前に、まずこの要約部分をインプットしましょう。
次にその過去問を解いてアウトプットしていきます。
問題は選択式になります。
1周目では、問題の正答率よりも、その選択肢があっている理由、間違っている理由を、解説を読んで理解していきましょう。
なので問題の正誤にチェックを入れなくてもいいです。(2周目からはチェックしていきましょう。)
問題の解説と、後ろの要約部分を照らし合わせていき、要約部分に抜けがないか確認していきます。
1,2問くらいは要約部分に書いてないこともありますので、随時加筆していくのがおすすめです。
どうしても理解できない部分はネットで調べるのもアリです。
要約部分を見て、過去問は全て解説できるレベルに持っていければ完璧です。
正直1周目はかなり時間がかかるので、1か月弱くらいはかけていいと思っています。
1周目はインプットがメインですね。
2周目
2周目からはよりアウトプットを意識していきます。
1周目の記憶が残っていると感じた方はそのまま過去問に取り掛かってください。
自信の無い方はざっと要約を読み直して思い出しても構いません。
2周目では、間違えた問題にチェックを入れていきましょう。(3周目でもう一度解きなおすためです。)
もちろん間違えた理由はしっかり解説を読んで理解してください。
一度解いているとはいえそこそこ時間はかかりますので、2~3週間くらいを目安にするとよいかと思います。
3周目
3周目では、2周目で間違えた問題を解きなおしましょう。
2周目同様、間違えた問題にはさらにチェックを入れていきます。
繰り返しになりますが、間違えた問題は解説や要約でしっかり確認してください。
問題の量にもよりますが、1~2週間が目安でしょうか。
ここまでで1か月半~2か月くらいだと思いますが、そこそこ知識も定着してきているはずです。
このタイミングで試験を受けても合格するかもしれませんね。
各センターで受験できる方は、受けてみる価値はあると思います。(受かればラッキーくらいの感覚で)
出張試験組は、ここからさらに追い込んでいきましょう。
4周目
ここからは個人の知識の定着具合や、3周目での正答率などによって進め方が異なってくると思います。
3周目であまり間違えなかった方は、もう一度2周目のように最初から解いていきましょう。
新たに間違えるところ、何度も間違えるところも見つかるかもしれません。
3周目でも多く間違えてしまった方は、間違えたところだけもう一度やってみても構いません。
5周目で最初からやっていきましょう。
5周目、6周目、7周目、、、、、
この先は個人の進捗に合わせて進めていきましょう。
4周目で最初からやった方は間違えたところのみを解きなおす。
4周目で間違えたところだけをやった方は最初から解きなおす。
このように何度も反復し全て正解できるようになりましょう。
ただし、回答を暗記してはいけません。
回答の解説を暗記するイメージで、選択肢の正誤を判断できるようになりましょう。
最終的に選択肢を自分で解説できるようになれば完璧です。
試験までに
ここまでやりきった方は、合格圏内にいるでしょう。
試験本番に向けて、自分の弱いところ、試験直前まで確認しておきたいところなど、紙に書きだしておいてもよいかもしれません。
試験開始までにサッと確認できるものを用意しておくことで、精神的にも楽になると思います。
ここまで積み上げてきたものがありますから自信をもって臨みましょう。
受験本番
試験時間は3時間あります。
ここまで勉強を積み上げてきた方であれば、間違いなく時間は余ると思います。
1問1問正確に読み解き、正しいと思う回答を選びましょう。
焦りはミスを誘発します。
時間はたっぷりありますので、迷った問題は後回しにしておきましょう。
1問に時間と体力を取られるより、他の数問を確実に取り切るという意識でいるほうが良いと思います。
4割は間違えてもよいですからね。
おわり
今回もかなりの長編になりましたね。
衛生管理者を受験する方の少しでも力になれれば嬉しいです。
みんなで頑張って一発合格目指しましょう。
ではまた。
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